EDに効果的なICI治療とは

2020年03月20日

従来のED治療はPDE5阻害薬と呼ばれる薬物を服用する方法が一般的に行なわれてきました。
このPDE5と言う物質は海綿体を勃起させるために血管の血流を促進するcGMPと言う物質の分解する酵素です。
その酵素の作用を阻害することで、cGMPによる勃起機能を改善することを企図して開発された薬を服用することが、通常の治療スタイルです。
バイアグラやレビトラ・シアリスなどが代表的な薬です。
これらのPDE5阻害薬はEDに悩む男性に福音をもたらす一方で、十分な効果を得られない方も一定数存在するのは事実です。
一般的にPDE5阻害薬は80%程度の有効率をもつと推測されています。
逆に言えば20%の方では満足した結果を得られていないと言うわけです。

このように従来のED治療薬では、芳しい効果が見られない場合に実施されているのが、ICI治療になります。
ICI治療とは陰嚢海綿体注射とよばれているもので、勃起機能改善を期待できる薬液を直接注射するという方法です。
この方法自体は比較的古くから行なわれており、いくつかの薬が選択され試行錯誤されてきましたが、現在ではプロスタグランジンE1(RE1)と言う物質とされており、効果が高く副作用も少ないことから、医療現場で使用されているのです。

数あるED治療の中でもICI治療は、高い有効率を誇っており、基礎疾患別にみると脊髄損傷では80%、心因性のもので70%、糖尿病で75-90%ほどといずれも、ED治療薬が奏功しない場合でも高い有効路津をあげていることを物語っています。
1回の治療で効果が見られますが、一回では奏功しないときでも繰り返し行なうことで効果が見られる場合もあります。
射精後もしばらく勃起状態が継続するので早漏にも効果を期待できます。
ICI治療では局部への注射になるので、心理的な障壁になるのは確かですが、使用する針は26-28G(外径0.46-0.36内径0.24-0.17)と細いもので痛みも軽いとされています。

ICI治療の陰茎海綿体注射について

それではICI治療の陰茎海綿体注射とは、実際にはどのような手順で行われるのでしょうか。
ICI治療は自己注射も一部の専門施設で実施されていますが、設備の整った病院で実施するのが一般的です。
ICI治療は以下のように比較的簡単な手順で行なわれます。

まず、陰茎の注射部位を消毒しますが、注射するのは左右どちらか・時計の3時か9時に相当する部位になります。
消毒には消毒綿を用いて、10回以上繰り返し消毒します。
もちろん局部なので雑菌が注射部位から侵入するリスクがあるためです。
次に注射針を根元までさし込み、PGE1等の薬液を注入します。
前述のように注射針は細いものを使用するので、痛みはわずかです。
薬液の注入後1分程度圧迫止血して処置は終了します。

ICI治療後は5-10分程度で勃起がはじまり、2-3時間程度持続するため、治療終了後すぐに帰宅して性交を行なうことになります。
自宅が遠方にある場合には、パートナーに最寄のホテルで待機してもらうホテル直行法を選択する場合もあるのです。
ICI治療の効果判定は注射5-10分後の視診もしくは触診によって行なわれます。
即効性なので効果が出現するまでの期間が短くすむのもメリットです。

ICI治療の費用の相場ですが、一般のED治療薬より高くなり1回あたりは、1万円前後の相場になっています。
即効性で効果が出るまでの期間が短い反面、費用はやや嵩むことになるのです。

ICI治療は狭心症などでED治療薬を使用できない方でも、安心して受けることの出来る治療法です。
一般的なED治療薬のPDE5阻害剤は血圧などへの影響が懸念されるので使用出来ない場合が多いわけですが、ICI治療ではこのような心配はありません。
持病の為にED治療を諦めていた場合でも、ICI治療で性機能の改善を期待出来るでしょう。